これはわたしの考えですが、優れたエステティシャンとなるのに欠かせない能力/センスとはなにかといえば、注意力・繊細さであるといえるでしょう。技術ももちろん大切です。しかし技術は、まじめに時間をかけて磨いていけば、一人の職業美容家として恥ずかしくない程度のレベルに達することは可能でしょう。
それとともにいつも心がけているのが、お客様の言葉にならない言葉を読み取ること。
つまりボディランゲージですね。
例えば、施術中あおむけで腰が痛いとか、暑いとか、寒いとか、ちょっとした不快感で気になるんだけど施術の落ち度ではないし、なんとなく言い辛くてそのままにしてしまう。でも終わったあとの満足感は半減。 そんなご経験のある方はいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし注意深いエステティシャンなら、必ずそういったときのお客様の変化に気付きます。ちょっと身体を動かされたり、呼吸の速さが変わったり。わたしたちエステティシャンは、お客様が出してくださるメッセージを受け取ってこそ、効果的な施術を行えるのではないかと考えます。
そういった意味で、わたしは施術中はかならずお客様のそばを離れません。マスクトリートメント中でも、パック中でも、ヘッドやフットマッサージをしたり、首筋や足を温めたり、何もしていなくても必ずおそばについています。なにか変化を感じれば、かならずお声をかけます。
私が「お客様と濃密な時間を」という言葉をつかうのはそういうニュアンスです。
とはいっても、ぴったり横にくっついてじぃーっと凝視しているわけではありませんので、怖がらないで下さいね(笑)
2012年、新たな年があけました。今年もこの手で、お客様の美しさをお手伝いできることに感謝しつつ。
(2012年1月3日 記)
私の考える、ホームケアの効果を最大限に引き出すポイント。
それはお手入れすることにいかに幸せを感じられるか、ということです。
やらなきゃ乾燥しちゃうから、お手入れしないと肌が汚くなってくるから・・・そんな思いでお手入れするのは苦痛だし、なかなか続かないですよね。まず押さえて欲しいのは、ご自分の好きな香り・テクスチャーのものを使用することです。
例えば、すごく乾燥肌であるという自覚がある。だから、香りは正直好きになれないけどこっくりと油分の多いクリームを常用しなきゃ・・・そうじゃないんです。
香り、テクスチャーってとても感覚的なものですよね。そこがご自分にぴたっと来るものがあるなら、それがあなたのお肌を綺麗にするアイテムです。油分が足りないなら、美容液で補う方法もあります。
お手入れの度に、香りやテクスチャーに癒されて、リラックスできて、幸せになれる・・・そうすると、脳内の快感ホルモン、エンドルフィンが分泌されて、お手入れの効果も大幅にアップします。
化粧品は薬品ではありませんので、目指すお肌へのレシピは無数にあります。どんな風に使っても事故はありません。只、効果的かそうでないか、気持ちいいか面倒と感じるのか。そこから結果に違いがでるのです。
じゃあ、自分はこんな香りとテクスチャーが好きだけど、今の肌状態でどれだけ油分を補う必要があるのか?どんなアイテムで組み合わせるのが一番気持ちよくて、実際に効果的なのか?それをアドバイスさせて頂くためのビフォア・アフターカウンセリングであり、わたしたちエステティシャンの存在なのです。
(2011年10月15日 記)
先日、セミナーにて心に響いた言葉です。
40代~の女性は美への投資もシビアです。ケチなのではなく、経験もおありになり、現実的なお金の使い方も心得ていらっしゃるので、本当に価値があると思わなければうごかないのです。彼女達を説得できるだけの技術とサービスを提示できるサロンは本物よ、と。
わたしのサロンに長年通って下さっている女性達は40代~50代の方が多いのです。しかも皆様とてもお美しい。内面から魅力溢れる方が多いのですね。
こんな年配の女性相手でごめんなさいね、などと謙遜しておっしゃる方も。けれど、実際はお仕事盛りで無理のきく分バリバリ働いていたり、育児真っ只中で日々追われながら奮闘してたりする20~30代の女性達よりも、お仕事や育児がひと段落して、自分を現実的に見つめ、食事や習慣に気を使ってらっしゃる40代以降の方のほうがお肌が綺麗だったりするんですね。
逆に20代30代の女性達は、頑張っていらっしゃる分ストレスも大きいので、40代過ぎても美しく、優雅(に見える)生活を送っている女性に憧れてたりもするんです。
5年前10年前よりも美しいお肌へ導く。それが私の使命です。サロンに長年通ってくださっているお客様へ、お手入れをお任せしていただくことへの誇りと、感謝の気持ちを一層強めた言葉でした。
(2011年8月30日 記)
初めてのエステティックサロンに行く時は、高額な化粧品をすすめられるのじゃないか、断るのに大変じゃないか・・・不安が大きいですよね。ここで宣言させていただいてしまいますが・・・わたしはお客様に、サロンで使っている化粧品をホームケアとしておすすめしています。
エステティックサロンにいらっしゃる方で、リラクゼーションだけ得られればそれで満足!という方はまずいらっしゃいません。皆様、美しくなりたいから、ご自分を磨きたいからいらっしゃっています。
それに具体的にお応えする形で、商品をご提案させていただいています。
もちろん、ズラーッとワンセット並べておすすめするわけではありません。今よりお肌のキメを整えたかったらこちら。ワントーン明るく白いお肌をのぞまれるならこちら。フェイスラインをひきしめたいのか、ほうれい線を浅くしたいのか・・・
商品を売りたいわけではなく、あくまでお客様のご予算とご要望にあわせて。10年後、どんな自分でいたいか?そのためにはどんなケアをしていったら良いか?そんな目線でお話しています。もちろん、最終的に決めるのはお客様ご自身です。おっかないことは何もありません(笑)
(2011年6月2日 記)
美容に携わるものとして意外な言葉かもしれませんが、私はそう思っています。
ジャズが好きな私は、夜遊びもしますし、お酒もいただきます。毎日毎日不摂生な日々を送るのはいただけませんが、たまには「毒」も必要というのが私の考えです。
美容と健康上のぞましくないとされるものであっても、それがあなたにとって、心を潤すものであれば・・・
トリートメントはお肌の栄養。ちょっとした息抜きは心の栄養。どちらも美しく歳を重ねるのに欠かせない、重要な要素です。
サロンでも、たとえば普段はトリートメント後にさせていただくアフターカウンセリングで、季節の素材をつかった美容に効く手作りのお飲み物をお出ししていますが、夕方いらっしゃるお客様がお酒好きな方であれば、トリートメント後に一杯のビールをお出しすることもあります。その後予約がなければ、わたしもご相伴させていただくことも(笑)。
こういう時のお客様はリラックスされて、とても美しいお顔をされており、そんなお客様とのひとときは私にとってもとても楽しく、豊かな時間です。こういった心の栄養は私達の精神を高揚させ、ホルモンを活性化し、女性を美しくする大事なエッセンスとなるのです。
20年以上培ってきたお肌トリートメントの技術はもちろん、メンタルな部分でもお客様ひとりひとりと触れ合い、お客様が美しく輝かれていくのをお手伝いできる、その歓びこそがわたしが大手サロンを去ってサロン・ド・キュアの空間をつくりあげた理由かもしれません。(2011年4月14日 記)